母に対して気に入らないことがあると、何かにつけ「出てって!」と言う息子(当時5歳)。いくら言っても母には効果が薄い(=母が命令を聞かない)と悟ったのか、今度は自分が「家を出て行くよ!」と脅してくるようになりました。お、これはちょっとマズイ?
とは言っても、人一倍に怖がり…慎重な彼は、独りでは、家から一歩たりとも出たことがありません。彼としては「きっと母は必死に止めてくるはず」と無意識に期待して、親の愛情の深さを試しているのかもしれませんが、母はむしろ、「え、家から出てみるの?よし、頑張って出てごらんっ🥴」とむしろ見守ってみたくなる気持ちを、必死で抑えます。
とある木曜の夜。
明日の登園の準備も終わり、あとは寝るだけ、という時間になって、またも小さなことで怒り出し、家出宣言をする息子(なぜか発動するのは寝る前ばかり。眠くてイラだっているのか、それとも、夜遅くの家出なら『親の心配指数』が上がると踏んでのことか?)。
「出て行くよ!いいんだね!?」と念押しされるので、母も神妙な顔で「そっか…出て行きたいなら仕方ないね。お母さんは寂しいし、心配だけど、カパが決めたことだからね」と乗っかってみます。
「トイレに行ってー、寝てー、あした朝出てー、保育園行ってー、土曜日 図書館行ってー、日曜日 出て行く」と。明日の朝に出てくのかと思いきや…金曜日に保育園行くって、フツーに登園だし。土曜日には図書館行くって、借りてる本を返却するためだし。全ての用事をキチンと済ませてから、日曜日にいざ家出。
人様に心配や迷惑をかけまいとする、用意周到な計画。感服しました。