かれこれ2年になるコロナ後遺症。
少~し疲れるとノドが痛くなるし、少~し油断すると誤嚥で咳込むように。
自分の唾液で誤嚥する、なんて昔は考えられなかったのですが、後遺症になってからは日常茶飯事。自分の将来の死因は「誤嚥性肺炎」と予想してます。
とある日も、じっと座っている時だったのですが、ふと咳込んでしまい、軽いながらも止まらなくなりました。
そばにいた小3息子から「大丈夫?」と優しく声をかけられ、「気遣いを見せてくれるようになったんだなぁ~」なんて、子供の成長にジーーン…
とユルんだ次の瞬間、むせ込むような激しい咳が襲い、呼吸困難に!!!
ゲホゲホッ ゲホッ…(吐き出す音)、…ゼヒーーーァァ(吸う音)
ゲホゲホッ ゲホッ…(吐き出す音)、…ゼヒーーーァァ(吸う音)
とにかく酸素を吸おうと、もがきます。
驚いたのは息子のほう。私の背中を必死にさすりながら、「大丈夫!?」と聞いてくるのですが、私は呼吸もできないから、返事できません。
息子は焦って、さらに激しく「大丈夫!?ねぇっ!大丈夫なの!?!?どーしたの!!」と私の体を揺らし続けます。
う、ぐふっ 体がゆれると呼吸が整えられない…
瀕死の中、「これ返事しなかったら、いつまでも終わらないヤツだ」と瞬時に悟った私は、
「だ、いじょ…ゲホッ…ぶ……ゲホゴホッ ウェッ」
やっと一言だけ絞り出します。
息子は、さっきまでの焦燥感は吹き飛んだように、「よかった」とだけ残し、あっさり立ち去っていきました。
おーーーいっ 息子ぉ!!
そういえば、「むせている時は、陸で溺れているようなもの。その時、周囲の人間は何もできない。だから、人は孤独だ」って、誰のセリフだったかな…
本当それ。