うちなーんちゅの夫と結婚を決めたのは、私が41歳の時。沖縄に暮らし始めて数年が経ち、この地の文化や風習にもなじんできた頃でした。
実家との関係がそこそこドライな私から見れば、うちなー家族の温かさ、つながりの強さは、うらやましく映っていたので、自分がその一員に加われるのは、純粋に嬉しかったことを覚えています。
が、まわりに結婚を知らせた時の反応で、「うちなー嫁」になることに、少し不安を覚えました。
「お相手はどんな人?」「どこで知り合ったの?」「いくつ?」とか、よくある質問だと思うんです。
でも、うちなーいなぐ(女性)からまず聞かれるのは、ほぼ必ず、「ちゃくし(長男)?」でした。
「長男の嫁は大変」というのは、内地でも世代や地域の差こそあれ、多少はあると思います。沖縄でもそれは同じで、世代や地域の差はもちろんあります。が、嫁の大変さが、特に、長男嫁の大変さが、それはもう比較にならないようで…。噂には聞いていましたが、彼女たちが「まずそこを確認しないと話が進まない‼️」とばかりに質問してくるあたり、恐怖心を私に植えつけるには、十分な出来事でした。
ちなみに、沖縄の男性からは「長男?」はあまり聞かれなかったので、男性陣にとっては大した関心はないんでしょうね。だって、苦労する側じゃないですからっ💢💣
そして、長男嫁ほどではないにしろ、末っ子嫁の私であっても、その苦労の片鱗を味わう出来事が、まぁまぁ早い時期に巡ってくることになるのですが、その話はまた後日…。