ムッスリ猫よ、お前もか ~11歳の壁

あざと猫の病死

ブログを始めるきっかけを与えてくれたメス猫は、昨年11月5日、11歳で旅立ちました。とても猫らしく、「私、カワイイでしょ😽💕」と自覚しつつ愛嬌をふりまくような、あざとい子でした😄

あざと猫の死後、私は涙を流したいままに流していました。感情の流れに任せる方が、立ち直りが早いだろう、と。「涙活」をまちがって解釈してましたね💦

泣いて泣いて、体中が痛くなっても構わず、ひたすら哀しみに浸り続け…。2週間ほど経った時でしょうか。ある瞬間、うす暗い沼の底に沈み込んでいくような、「このまま這い上がれないのでは」という恐怖感に、とつぜん襲われました。

このままではいけない。彼女の小さな命で、何を教えてくれようとしたのか、考えてみよう。

それを境に、泣き暮らす生活を脱しました。ふと思い出しては、目に涙がこみ上げてきますが、4ヶ月経って、今は日常に戻りつつあります。

ただ、あざと猫のことを書く気にはまだなれず、もう少し先に…と考えていました。

我が家にはもう一匹、メス猫がいて、あざと猫と血のつながりはありませんが、同じく11歳。この子は対照的に、無愛想で怒りっぽく、一般的には「かわいげのない」、ムッスリ顔。おそらく「私は人間」と信じている、孤高の猫です。

この子のことを先に書くことになるとは、思っていませんでした。

ムッスリ猫の病気

ムッスリ猫は、鳴かない、媚びない、動かない、の三原則がモットー。

ご飯を催促するのは、あざと猫の役目。「早くちょーだい」と鳴いたりスリ寄ったりのアピールを、ムッスリ猫は一切しませんでした。

なのに、あざと猫がいなくなってからは、まるで人(猫)が変わったように、ニャーニャー鳴くし、すり寄ってくるし。寂しいのか、「他に誰もいないから、自分でするしかない」と悟ったのか?

「仕事ができる人がいると、他の人は仕事をしなくなる(できなくなる)」という会社あるあるを連想しました😓

3月。そんなムッスリ猫の様子が、いつもと違う気がします。甘えっぷりだけでも別人レベルではありますが、大量に水を飲むし、大量に食べるし、でも体重が減っている。あざと猫の病気が発覚した昨秋、ムッスリ猫も健康診断したときは、異常ナシだったのに…。

動物病院へ連れて行くと、診断は糖尿病。今すぐ生死に関わる状況ではないけれど、重大な合併症を防ぐため、インスリン注射を毎日2回、一生続けます、と。

ムッスリ猫は、小さい頃からどこかしら体が悪く、目や鼻のトラブル、食物アレルギー、年中続く下痢、肛門腺破裂、そして糖尿病。あちこち爆弾を抱えつつ(ものによっては爆発させつつ)、幸いにも、死に直結する状況にはなっていません。細く長く、というヤツでしょうか。

あざと猫は、小さい頃から健康そのものだったのに、病気が発覚して、あっという間に亡くなってしまいました。してあげられなかったこと、しなければ良かったこと、あの時の私の判断は間違っていたのではないか…。向き合える時間があまりに短く、後悔ばかりが残りました。

対照的に、ムッスリ猫は長期の治療となりますが、おかげで、ちゃんと寄り添える機会を与えてもらえた、と感謝しています。

私のコロナ後遺症

私はと言えば、昨夏にコロナにかかり、後遺症に半年以上つきまとわれながら、会社勤務をしたり休んだりし、現在は休職中です。今週、ついに会社から、3月中に退職するよう通告されました。

安定した収入を望むなら、無理してでも復帰すべきでしょう。ですが、無理したところで、また倒れるだろうことも、薄々わかっています。自分ではどうしようもないことなのに、心は揺れ続けます。

厄か、啓示か

コロナにかかり、後遺症に悩まされる中、あざと猫が急死し、ムッスリ猫が不治の病になり、今度は退職宣告…。わずか半年の間に、「私、厄年だっけ?」と思うような出来事が続々と降りかかります。

正直なところ、サラリーママとしての収入は大きな柱だったので、今後の生活を考えると、不安で押しつぶされそうです。まだ小さな子供の教育費、夫婦の老後資金。今から貯蓄を増やしたいと考えていた矢先の、クビ。

 猫も人間も、病気も生死も、仕事も、自分では選べないことがある。

 人生には、どうしようもないことがある。

現状維持を望み、将来の安定に執着し、いつまでも動けない、決断力のない自分…。

あざと猫が旅立った時、私はクリエイターとして成し遂げることを誓ったはずでは?動きかけたはずの石(意志)が止まりかけるのを、もう一度、「動け❗️転がれ‼️」と、見えない力が押してくれているのではないか(ちなみに私は無神論者です😙)。

どんなことも、考え方ひとつで、良いことにも悪いことにも変えられる。一連の出来事が、私にとって、良いことになるかどうかは、私自身が今後どう動くかにかかっている。そう信じることにします。

余談

猫たちのことも、たくさん描いたり書いたりしていきたいと思っています。

ただ、あざと猫のことを思い出すと、今はまだ胸がうずきます。文字にすることは辛うじて出来ても、絵にするのはもう少し先になりそうです。

いつか皆さまに見ていただる日がくれば、心から嬉しいです🤗

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