幼少期の性教育~心がまえしてたはずが大あわて⁉

うららかな春休みの、とある昼下がり。小3になる息子が、ソファでゴロゴロしながら、「セーーックス!!…って何?」と質問をぶつけてきました。

のんびりと部屋の片付けをしていた私は、突然のことにフリーズ。

「え、なんで今!?そんな流れ、どこにあった!?」

内心あわてる母 vs じっと答えを待つ息子。

「セーーックス!!」は、YouTubeで聞いたそうで、ウ〇チやチ〇チ〇と同じような下ネタらしい、何かオモシロいキラーワードらしい、とは感じ取っている様子。

息子はタブレットではYouTube Kidsを見ている、と信じていましたが、そーいやテレビでは全然フツーにYouTube見てた…

とはいえ、わたくし、「性教育は幼少期のうちから」と考えていましたので、もし聞かれても焦らないよう、「どうやって答えよう?いつ、どこまで教えよう?」とか、早い段階で考えはじめて、心がまえしておりました!(鼻息フンッ)

ただ、考えはしたものの、答えはまだ用意できていないことに、このとき気づきました!!(ガビーーン)

「うちの子は、まだ先」とどこか油断してて…

内心あせりまくりながら、にぶい頭をフル回転させつつ、何かの本で読んだ「性の話は、最初に質問された時がチャンス。親が恥ずかしがったり、ごまかしたりすると、いやらしいもの、聞いてはいけないもの、と思わせてしまい、性教育の機会は二度と巡ってこない」という点だけは思い出しました。

そこで、つとめて平静をよそおい、威風堂々と
「大人が、子供を作るときにすることだよ」
と回答。

「ふーん」
息子の質問は、あっさり終了。

私は、その場を無事しのいだことに安堵し、やりかけていた家事に、ふたたび手を伸ばしたのです。

二日後。

すっかり忘れていた私に、息子は全く同じ質問をぶつけてきました。
「セーーックス!!って何?」

質問したことを忘れたのか、答えを忘れたのか、それとも、あの答えでは「やっぱイマイチわからんな」となったのか。

いずれにしても悔やむべきは、なぜ前回の質問のあと、私は態勢を立て直しておかなかったのか……!!

胸のうちのドーヨーをひた隠しながら、私はもう一度、悠然と答えます。

母「大人が、子供を作るときにすることだよ」

すると息子、今度は深掘りしてきます。
息子「どーやって?」

おっとーー。方法ですかー(おでこ ペシッ)

母「男の人と女の人が、『好き!ぎゅーーっ!!』(抱き合うマネ)ってするとぉ…」(これで終わるか!?)

息子「え?でもどーやって??」(あきらかに不思議がる)

母「…えーっと、女の人の卵子と、男の人の精子をくっつけるの」

息子「あぁ」

受精については図鑑で知っていたおかげか、科学的な説明に(?)あっさり納得した8歳児。

とはいえ、理解はもちろん断片的。どうやって精子が卵子のある場所へ到達するか、という謎には関心がないようです。

方法について、一定の理解をした息子。今度は、別の切り口での質問。
息子「お母さんもしたことある?」

(ぐっっ…きた!ここ大事!!恥ずかしがらずに…)
母「そりゃ、(息子)がいるんだもん、あるよ。お父さんとお母さんで、したよ」

息子「ふーん」

母「あっ プライベートゾーンを見せないのと同じように、その言葉を聞いたら恥ずかしいと思う人もいるから、人前で言っちゃダメだよ」

息子「そっか」

無表情でもあり、いろんな感情がない交ぜになったような表情でもあり、彼がどう思ったかは分かりません。が、その日の質問は終わり、別の遊びへと移っていきました。

性教育、ワンステップ上がれたかな…?ふぅっ

そういえば、ある本には、
「その場で答えが見つからなければ、『いい質問だね。次までに調べておくね』と答え、時間を稼ぐのも一手。次回には、ちゃんと答えましょう」
とも書いてありましたが、焦った時には、そんなもの忘れてましたね(笑)

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