「宿題しなさい」「勉強しなさい」
——いつも私が声をかけないと、なかなか机に向かわない息子。
そんな姿に、つい小言が口をついて出る。
けど、あの日、逆の立場で“教育”を受けることになるとは、思ってもいなかった。
夕食の準備をしていたときのこと。
キッチンでバタバタと野菜を切っていると、リビングでパソコンをいじっていた息子が声をかけてきた。
「おかーさん、
動画どーやって
そっちに飛ばすの?」
“そっち”とは、キッチンに置いてあるGoogle Home ハブのこと。
「ん?お母さんにYouTube見せたいの?」
え~
自分の好きな音楽を流してたいんだけどなぁ~
夕食準備で手も頭もいっぱいしてんだけどなぁ~
YouTube観る余裕なんてないんだなぁ~
---いや。
子どもの興味があるものに、親も関心を示して、「あなたを大切に思っているよ」と子どもに感じさせ、肯定感を高めなくては。
いつも興味・関心を持つことの大事さを説いている立場上、親も「何にでも興味・関心を持つ姿勢」を見せなくては。
(全て計算ずくなのが、卑しい人間性をよく表現している)
でも次回は一人でできるよう、とりあえず今日は操作方法を教えとこう。
(自分本位で「面倒くさい」の感情が、全てを凌駕する)




「ここをこーして…
できた」
と、ハブに写し出された動画タイトルに、思わず手が止まった。
”こんな親が子どもをダメにする
子どもに絶対してはいけないこと7選”
「何でも『自分でしなさい』と言っていませんか?
子どもが親に甘えたい時には、甘えさせてあげて」
あまりにタイミング良すぎ…💦
「勉強しなさい」と本当に教えられたのは、母の方でした。