昔の知人の「2億円不正受給」事件が報道され、しばし(私の中で)もちきりに。




知人は懲戒解雇となったものの、半年経った今も「逮捕」の動きはない様子。
業者役員は「大口取引先からの依頼で、組織ぐるみと匂わせてきたので、断りづらかった」そうで、現時点で未返済。
業者側にしてみれば、「ゆすられた」被害者的な面がある一方で、「裏金作りに加担した」加害者的な即面もあるわけで、大々的に被害を訴えづらいはず。
しかも、受け取ったお金は借金返済や遊興費に使ってしまったらしく、返済を求めて訴えたとしても(そして勝訴したとしても)、本人の手元には多分ほぼ残っていない。
解雇した会社側は「刑事告発も検討する」と言っているけど、会社のお金には手をつけていないわけだし、「第三者委員会の調査で、便宜供与はなかったと結論づけられた」と公表したのだから、実害はない(はず)。
せいぜい名誉棄損とか?
会社トップの謝罪会見も済ませた後で、わざわざ訴えて再び注目を浴びるよりは、このまま沈静化を狙いたいのでは…
と、なると。
「2億円ぜーんぶ使っちゃった。てへっ」
まさか、ここまで見据えての完全犯罪!?
うらやましーー
なぜか沸き立つ。
(自分には一銭足りとも関係ない話です)
……。
あ、待って。
これ、所得税が課税されるパターン?
そもそも不正は、昨年末に業者側の関連会社での税務調査をきっかけで発覚した、というので、税務署は知人が2億円入手した事実を完全掌握してる。
10年間で2億円の申告漏れって、何年分まで遡るのか分からないけど。
重加算税もろもろで1億円は下らないのでは?
しかも、「税金は、自己破産しても一生逃げられない」のだとか。
ゾォォォーーーーーッッ
………。
脱税、ダメ、絶対。
「悪いことはできないよ」
子どもに、しっかり伝えておこう。