一人寝の夜

育児と育自

心配性な息子は、家の中でも一人でいることが苦手。まして、一人寝なんてムリゲー。

ママ友から「男の子は甘えん坊だから、10歳までは一緒に寝てたよ」と聞いていたので、気長に構え、ずーーっと親子3人で寝てました。

小3になり、子供部屋で一人遊びする時間が増えてきたので、一人寝トレーニングを始めてみることに。慣らしのため、子供部屋で母が添い寝します。
学校に入る直前に用意したベッドも、ようやく日の目を見る日が…。

シングルベッドに母子ギュウギュウ。
8歳児はイベント的に楽しんでるけど、母は毎朝、体中バキバキ。
朝起きた時、私の姿が見えないと、ブチギレ散らし。モラハラ、コワイ。

「これ、10歳になるまで続くのか?」

薄~~く覚悟を決めつつ、段々と寒くなってきた12月のある日。
転機は突如訪れます。

大好きなYouTuberがプレイしてたオンライン・ゲームを、息子も「ほしい!」と懇願。
いやいやいや、今でもマイクラとかゲームばっかしてるのに、さらに追加投入!?
無理ムリ。考えろ。何か体のいい理由を考えるんだ…

「バーチャル・ゲームは高学年向けで、物の分別がつくようになったら出来るんだよ。
オバケが怖くて一人で寝られないとか、空想と現実が区別できない小さな子には、まだ無理。
もし一人で寝られるようになったら、ダウンロードしてあげる」

期待して、というより、「こう言えばあきらめるだろう」のつもりだった。
が、息子は一瞬、逡巡してから、答えた。

「本たくさん読んで、ネオチする作戦でいってみる」

えっ やってみるの!?
いやいや、いざ寝る時になれば「やっぱムリ~~」って泣きついてくるでしょ。
だって、あんな寂しがりなんだから…

「一人で寝るか、ゲームを諦めるか」を天秤にかけたら、ゲームが勝った。

それだけのことなんですけど。
クリスマスまで一人寝を続けられたら、ゲームもプレゼントすると約束しました。

子供は、少し寂しいながらも、大喜び。
親は、少し喜びながらも、寂しいばかり。

【オマケ】

その頃、夫は…

以前は感染症とかで別室隔離になると「さびしい」とこぼしていましたが、しばらく一人寝している内に、静寂さに味を占めた様子。妻が同室に戻ってくるのを、嫌がるようになりました。私が寝る間際に携帯ゴソゴソいじるので、「気になって眠れない」と。

アイツ繊細ぶってるけど、酒飲んだら何があっても起きませんよ!?

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